健診について vol.1 6-7か月健診

明けましておめでとうございます。2020年も氷川台のお子さんの健康維持のため精一杯頑張りたいと思います!

前回のブログから少し間隔が空いてしまいました。忙しいとブログ更新が難しいですが、週に1記事でも継続していきたいと思っています。

今回は健診で小児科医が何をみているのかの説明をします。
「小児科医がなにを見ているか」という事を知っていれば、健診がもっと楽しくより理解して帰宅できるのではないかと思います。
私のクリニックでは6-7か月、9-10か月、1歳半健診を担当していますので、まずはそこから書きたいと思っています。

そして、健診全体に言えることですが、

下記に記載する内容が出来ないからといって心配しないでください。
発達の評価は総合的に行います。
全体的に右肩上がりであれば問題ありません!!

心配なことは主治医の先生に直接相談してみてくださいね。

6-7か月の時期は

1:身長体重の増加が落ち着きます。 
2:寝返り、お座りが出来るようになります。
3:欲しいものがあると手を伸ばし、声を出します。
(そのため誤飲に注意です)
4:人見知りが始まります。
5:夜の睡眠時間が長くなり生活のリズムが出てきます。
6:離乳食を1-2回食べている。

そのため、診察のポイントとしては

1:身長、体重が右肩上がりであり、正常範囲にあれば問題ありません。
体重:7.8kg(6.2-9.4kg) 身長:68㎝(63-72cm) 頭囲:43㎝(38-44cm)が平均です。

2:寝返りが出来るか、問診項目で確認します。診察では手を前についてお座りが出来れば正常です。お座りをした際に体を横に傾けると顔だけを保持しようとする姿勢をとることも確認します。
仰向けからうつ伏せに、うつ伏せから仰向けに寝がえりが出来ればOKです。
7か月で95%が寝返りをします(やや肥満傾向の児では寝返りが遅いことが多いです)
7-8か月で80%がお座り可能です。

3:問診項目で手で物を掴む事が出来るかを確認します。その上で顔布テストをみます。これは、顔に布をのせて、自分で外すことが出来るかというものです。上手にはずすことができれば正常です。物の掴み方も親指を使用して掴み、なんでも口にいれて確かめる時期です。
5か月で手を伸ばして、6か月でつかんだおもちゃを持ち替えたりが出来るようになります。
親御さんに話しかけるような感じで「アーアー」と声を出します。
また、転倒、転落、誤飲等の事故がいつでも起こりうる可能性があることも注意してください。

4:6か月から人見知りが始まります。7-8か月でお母さんに対し特別に愛着を示すようになります。

5:この時期から夜泣きが多くなります。そのためお母さんが睡眠不足になり育児に対し不安を感じやすい時期でもあります。時期がくれば必ず自然におさまります!!日中に外に遊びに行く、部屋の明かりを真っ暗にしない、または明るすぎないようにすることで改善することもあります。そして少しでもお子さんと一緒に昼寝が出来ると、お母さんの体調回復としてはよいですね。

6:離乳食を開始しているかを確認します。指しゃぶりやおもちゃをなめたり、母乳は大好きですが、離乳食をスプーンであげると嫌がってしまう場合、スプーン嫌いであることが多いです。その際は、指で食事をあげる、もしくは自分でつかみ食べをさせてあげるとうまくいくことがあります。子どもにつかみ食べをさせると、机、イスは汚くなってしまいますが、そこはグッとこらえましょう。食事は楽しい場であることを子どもに認識させてあげることが大事です。
また、食事用イスに座ると食べない子もいます。食事をする場所を変更してみるのもいいかもしれません。
離乳食を食べないという悩みをもっている親御さんは非常に多いです!!自分だけが悩んでいるのではないということを知るだけでも少し気が楽になります。離乳食に関しては別の機会に詳しく説明してもいいかもしれません。

夜泣きと離乳食を食べないというのが質問のベスト2ですが、寝返りをしないというのも質問が多いです。
全体の発達が問題なく、寝返りだけをしないお子さんは結構います。うつぶせになるのが嫌いな子です。その場合は、お母さんが仰向けになり、お子さんをお母さんの胸の上に乗せてみましょう。毎日しているとうつぶせ嫌いがなくっていきます。(もちろんパパでもいいのですが、ママの方がより安心します)そして寝返りの練習は足のほうから回転を促してあげます。そうすると1週間もしないうちに寝返りをするようになりますよ。

その他、3-4か月健診でのポイント(首がすわっているか、股関節の可動域が正常か、ヘルニアがないか、男子であれば精巣がおりてきているのかなどなどたくさんあります。)を再度確認します。

上に書いた内容はあくまで指標です。発達はその子その子のペースがあります。
ちなみに、うちの娘は、10か月になってようやくお座りが出来るようになりました。
6か月までは全く笑いませんでした。笑 
どんなにリアクション芸をしても反応してくれませんでした。笑 
離乳食も全くと言っていい程、食べませんでした。日々、新しい献立を考え、色んな料理を作っては、一口も食べてくれずということを何回繰り返したか分かりません。
夜中も頻繁に起きていました。かなり手強かったです。
特に一人目だったということもありますし、妻と2人でよく頭を抱えたもんです。やはり、1番辛かったのは、妻だと思います。成長発達で悩むことは誰しもがあることです。誰かに話すだけでも少し気持ちが楽になるかもしれません。抱え込まずに相談してみるといいと思います。

今回は6-7か月健診の説明をしました。次回は9-10か月健診の説明をしたいと思います。

お正月にみた富士山の写真です。静岡に3年間住んでいたので、富士山はとても馴染み深いです。毎日のように仕事帰りに富士山を見ながら、家族で愛犬の散歩をしたのを思い出します。

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