アメリカ小児科学会に参加しました(海外渡航について必要な検査、書類の説明)

前回のブログ内容をアメリカ小児科学会(PAS (Pediatric Academic Societies) Meeting 2022)で発表してきました。
昨年もアメリカ小児科学会に演題がアクセプトされましたが、Web開催のみでした。
そのため現地開催での参加は私にとって初めてでした。
今まではアジアの国際学会しか参加したことがなかったため、アメリカの規模の大きさに衝撃を受けました。
簡単にですが、学会がどういうところなのか紹介していきましょう。
また実際に海外渡航しましたので、出国、帰国の注意点も記載します。
夏に海外旅行に行かれる方は参考になると思います。

開催都市はデンバー

https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/airinfo/jv/international/ua.html

コロナ前は日本からデンバーへの直行便があり11時間ほどで到着したようですが、現在はロサンゼルスやシカゴで乗り換える必要があります。
今回はシカゴ乗り換え、合計17時間ほどで到着しました。

さて、現地の様子です。
宿泊したホテルから学会会場まで徒歩10分の距離でした。

それまでの街並みは本当に綺麗でかなり整備されていました。
空港からも電車が通っており都会でした。

デンバーはアートが盛んな街で、いたるところでアートをみることが出来ます。

学会会場はコロラドコンベンションセンターです。
4月21日から25日まで開催されています。
町全体でPASを歓迎しており、このような広告が街のいたるところに掲げられています。

日本で小児科学会が開催されてもこんな広告はないでしょう。
さて、コンベンションセンターまで近づいてきました。
名物の会場内をのぞくブルーベアが見えてきます。

アート色が強い!遊び心があっていいですね。
会場内に入りましょう。

会場内の様子

21日の朝7時過ぎには入場しました。人のいないところで下見をして緊張をほぐすためです。
私より早く会場入りしている人はいないだろうと思いましたが、同じように緊張している若手医師が何人も見学に来ていました。

人種は違えど同じ人間なのだなとお互いニヤニヤしながらドアをくぐりました。
目の前の女性に声をかけ、事前登録した名札をパソコンで出力します。

全スケジュールです。多すぎて全部は見れません。

21日から開催となるためオープニングセッションが1番大きい会場、Bellco Theatreで行われます。
この会場で発表を聞くのが本日のお目当てです。

デカい。。。信じられない大きさです。5000人収容とのこと。もはや写真に入りきれません。
いつかこのような場所で発表してみたいものです。

もし本当にこの真ん中で発表したら、、、想像しただけでお腹痛くなりました。
そして1年分の汗をかくでしょう。
まだ人生折り返していませんから、努力を続けなければなりませんね。
この汗をかくために医者人生を頑張りたいと思います。

さて、学会発表にはランク付けがあります。
賞受賞者から、口演発表、ポスター発表の順でランクが下がります。
賞受賞者は先ほどの会場で賞状をもらい、受賞演題の発表、スピーチです。
もちろんポスター発表もできず落選してしまうパターンもあります。
アクセプト率は公表されていませんが約40%というデータもあるようです。
なのでアクセプトされるとそれだけで私は嬉しいです。

昨年のPASは口演発表で、今年はポスター発表でした。
そのため今年はランクがさがってしまいました。
口演発表であれば、こういう部屋で壇上にあがり発表でした。

ここがよかったな。。。
私はポスター発表なので、この会場です。

デカい!!!
ポスター会場の広さに愕然としました。幕張メッセの会場2つ分、サマソニの1番大きいMountainステージより広い!!
ポスター前に発表者が立ち、いろいろな方からの質問に応え、討論する形式です。
なので、口演発表に選ばれないと自分の研究だけを注目して聞いてもらうことは出来ません。
先ほどの写真の左奥に少し青い空間がありますね。そこが企業の広告ブースです。

まだ会場の出口が遠い笑。さすがアメリカ、スケールが違う。

そして私の写真。こんな感じで立っていろいろな方と討論します。

ポスターの内容です。


内容は前回の記事で確認ください。

実際の日中の廊下の様子。

全米中の小児科医がデンバーに集結していると思うととてもワクワクしました。
単純に海外の方は体が大きいので、こんなに大きい体の小児科医が新生児の治療できるのかな?とか想像してニヤニヤしながらいろいろな講演を聞きました。

ブースによっては学生が発表しており学生教育にも力いれていました。
これも日本と違うなと思います。
自分が学生の頃は医師国家試験に合格することだけ考えていたように思います。
海外の学生は自分の意見をもって考え、発信していました。
明らかに偉い先生に果敢に学生が質問している姿をみて、自分にもっと英語力があればと何度も思いました。
英語を話せないことはスタートラインにも立てていないことだと再度自覚です。
我が子にはストレスなく自由に世界に向けて英語で発信してほしいなと思います。

ちなみにアジア小児科学会はもっとフレンドリーで小規模です。
アジア人同士だからでしょうか。綺麗な英文法でなくとも伝らればOKという感じ。
今思えば優しかったですね。

海外渡航情報 実際に行ってみて

日本からの出国24時間前にPCR検査、アメリカから日本に帰国する72時間前に現地でPCR検査、そして日本到着時に空港でPCR検査が必要です。
空港の検疫は無料ですが、出国、帰国のPCRは自費です。このPCR検査がなくならないと気軽に海外旅行は難しいように思えます。

渡航前のPCR検査は経済産業省管轄のTecotで検索いただくと渡航前検査をしている施設を探すことが出来ます。当クリニックでも検査可能です。
現地での検査可能な医療機関は事前に調べておいたほうがよいと思います。
帰国時に必要な陰性証明書は厚生労働省指定のフォーマットでなければいけません。
そのため、そのフォーマットも事前にプリントアウトしておくのがよいと思います。
My SOSというアプリをダウンロードしファーストトラックという制度を利用します。
Webで誓約書や同意書、ワクチン接種証明、現地でのPCR陰性証明書の提出を事前に済ますことが出来ます。
これを事前におこなっていないと、日本到着時の検疫で最初から説明をうけて文書を作成、確認作業となりますのでとても時間がかかってしまいます。
私は羽田空港を利用し、ファーストトラックを利用して1時間半から2時間で全行程が終了しました。
成田空港のほうが国際線が多いため到着後3時間はかかるようです。
PCR検査は唾液です。小児で唾液が出せない場合は鼻腔の検査となるようです。

私はコロナワクチンを3回接種しているため、検疫でPCR陰性であれば隔離期間はありません。しかしワクチン3回接種していない場合、子供は7日間の自宅隔離となります。
隔離3日目にPCR検査で陰性であれば自宅隔離解除となります。

のとクリニックはTecotに登録しているので当院でも検査可能かと思いましたが、この隔離解除の検査機関は厚生労働省管轄であり当院は検査機関の登録がされていませんでした。
今後登録しておこうと思います。

アメリカの感染対策の実際

今回のPAS2022はマスク着用が義務なので会場内では全員マスクしてました。
アメリカでは当たり前のことなのでしょうが、挨拶でハグしてるのを見てとてもビックリしました笑
日本でおなじみのグータッチはなく、普通に握手してました。
会場外のマスク着用率については、あくまで私の個人的な見解として参考として記載しておきます。

写真はトランジットで利用したシカゴ空港です。
(個人的にスタイリッシュで好きなデザインの空港!かっこいい!)
シカゴは空港内だったからでしょうか。約30%くらいはマスク着用していました。
この写真では奥のほうで数人マスクしている人を見つけることが出来ます。
デンバーの市内は多くみても5%くらいで、ほぼマスクなしでした。
とにかく普通の日常でコロナを感じさせない世界がありました。
ちなみに、アメリカ行きの飛行機内はマスクの着用は義務ではありません。
乗客はもちろん、キャビンアテンダントの方もマスクを外して対応します。
しかし日本に帰国する際はマスクの着用は義務となります。文化の違いなのでしょうね。

まとめ

デンバーは本当にいいところでした。空が広いし青い。
都心部はかなり都会で高層ビルが立ち並んでいました。
私は行けませんでしたが、車を使用すればロッキー山脈国立公園へ行くこともできます。
こういう機会がなければデンバーへは一生行くことはなかったでしょう。
デンバーに行く機会がある方はぜび訪れるとよいと思います。よい経験が出来ました。

来年の会場はワシントンDCです。


日々の診療を継続しながら海外にむけて発信を続けられるように頑張ります。
以上になります。

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