斜頭症研究:3Dスキャンの機器を新しく導入したいと思います。

今までは研究目的でジャパンメディカルカンパニーのスタッフの方に3Dスキャンをおこなっていただき測定をおこなってきました。
研究開始から2年が経過しましたので、一旦スキャン研究は終了となります。
しかし、1歳半の頭蓋が固定する前に3Dスキャンのフォローが終了してしまった方、新規や継続して3Dスキャンをしたかった方には大変申し訳ないため、継続して当院のみで3Dスキャンが行えないかを検討してきました。

そこで、新しい3Dスキャンの機器、CANFIELD Scientific社のVECTRA®H2を当院で導入しようと決意しました。

https://www.integralcorp.jp/skin/imaging/vectra-handy/

まずは1週間のトライアルを行い、のとクリニックだけで3D画像構成、頭蓋計測までを行えるか試してみたいと思っています。
現状は5月9日から1週間のみ5月2日から予約開始を予定しています。
もちろんきちんと測定できない可能性もありますが、予約枠を新設しましたのでぜひ試してみたい方は予約してみてください。
さて機械の説明をしたいと思います。

どのような機械なのか

まずこの動画をご覧いただくのがわかりやすいです。

この機械はもともと美容整形、乳腺外科、美容皮膚のために開発された機械です。(そのため医療機器承認をうけています)
顔を3Dスキャンしてどの程度鼻を高くするか、顔の皮膚をどの程度リフトするかなどを実際のイメージを見せることでよりわかりやすくするために開発されたようです。
そのあまりにも綺麗な画像で赤ちゃんの頭をスキャンするというわけです。

動画内にある通り、キャノンの一眼レフカメラに特殊なレンズがついています。

実際の撮影方法について

まず、頭にストッキングのキャップをかぶります。髪の毛による誤差をなくすためです。
そして、下記の図のように5回写真を撮影することでスキャンは完了します。

この緑の点にあわせて撮影し、5方向の画像をパソコン上で3D構築し、頭蓋の変形の程度を計測します。誤差は約0.2mmです。以前に使用していたArtec社Evaとほぼ同程度の誤差範囲です。

5回の撮影で終了するため以前のスキャンより多分早く終わると想定されます。
医療機器認定されており、もともとキャノンのカメラなので人体への影響もありません。
(フラッシュの光がまぶしいため、撮影の工夫は必要ですが)

詳しく内容を確認したい場合は、CANFIELD Scientific社のVECTRA®H2 のサイトを下記に添付します。

https://www.canfieldsci.com/imaging-systems/vectra-h2-3d-imaging-system/

この機械を購入してやりたいこと

のとクリニックだけで撮影、3D構築、計測が出来れば頭の変形で悩まれている方の現時点での重症度を迅速にお伝えすることが可能となります。
ただ、重症度をお伝えしてヘルメット療法は大学病院で行うというのもやはり親御さんにとっては手間だと思いますので、いずれは当院でもヘルメット療法を行う時期が来るのかもしれません。
(発熱外来をやりながら頭蓋変形外来をやるのは正直難しいです。コロナが落ち着くか、日大の先生に応援に来てもらおうかなと思っています)
もう少し安価に当院で採用できるものがあれば前向きにヘルメット療法も考えていこうと思っています。

ただ、私が1番やりたいことは頭蓋変形の予防となる器具の開発です。
ヘルメット療法の1番のネックは高額であることです。
そのため安価な予防器具を開発し、きちんと研究で予防効果があること、安全であることを論文で報告したいです。そのための第一歩がこの3Dスキャンの購入ということです。
その他、顔面変形がどの程度改善するか、1歳半まででなく、4-5歳での長期間での頭蓋変形の推移を追跡するなどを研究テーマとして考えています。

以上になります。

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