今年こそは発熱外来だけでなく、斜頭症の研究も頑張りたいと思います。

2023年になりました。明けましておめでとうございます。今年も私の出来ることを精一杯頑張りたいと思っています。

まずは昨年の振り返りから。
昨年は完全にコロナウイルス感染症の発熱外来に全力を注いだ1年でした。
第6、7波、現在進行形の8波に翻弄された1年といっても過言ではないと思います。
ですが、もし発熱した場合でも、当クリニックに受診すれば検査や治療をすぐに受けられる医療体制を整えることは出来たかなと私自身は思っています。本当にクリニックのスタッフには感謝しかありません。
家族も非常に協力してくれました。2022年はやりきったなという思いで一杯です。
今年は昨年よりも前に進まないといけません。
まずは完全にストップしていた斜頭症の研究から進めたいと思います。

初めに年末の休みを利用してアメリカ小児科学会へ演題を登録しました。
内容の原文は演題がアクセプトするまではお見せすることは出来ませんが、斜視と斜頭症は関連がないという内容です。簡単に概要を説明します。

斜頭症は向き癖により頭の形が変形する疾患ですが、生まれつき頭蓋骨の縫合線が癒合する、先天性頭蓋骨縫合癒合症の場合、目周囲の骨の変形を引き起こし斜視を合併することが既に分かっています。
しかし斜頭症と斜視の関連に関して言及した論文は今までありません。むしろ斜頭症と斜視は関連するのではないかという方が一般的な見解です。
そのため斜頭症があり、斜視を合併した場合、ヘルメット療法をして頭蓋変形を矯正していれば斜視にならなかったのではないかという親御さんの質問からこの研究はスタートしました。

当クリニックではスポットビジョンスクリーナー®という弱視を調べる検査機器があります。この機器は斜視を見つけるのがより優れているというデータがあります。
頭を3Dスキャンした方の中で、スポットビジョンスクリーナーを使用し斜視と判定された方と斜視でないと判定された方を比較検討した研究になります。
結果、斜視と斜頭症は関連しないという結論でした。
この研究内容はネガティブデータといって、世紀の大発見というものではありません。
ですが世界に向けて研究を発信することで、その他の研究者がより発展したアイデアを思いつき次の研究につなげる可能性があります。そのため、わかっていないことを1つずつ明らかにしていくことはとても重要なことであると私は思っています。小さな研究ですが世界の子供達のためになると思って研究は続けていきたいです。

2月下旬頃に演題が採択されるかの結果が出ますので、アクセプトされましたら学会発表の内容を昨年同様ブログ記事にしたいと思います。

写真は富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ内で撮影した富士山からみえた朝日です。
このキャンプ場は私が大好きな「まかいの牧場」の隣にある敷地面積13万坪、東京ドーム9個分の広さを誇るキャンプ場です。

富士山が好き、静岡が好きな私にとっては最高の景色です。

アニメゆるキャン△11話、12話のキャンプ場のモデルにもなっています。ドラマでも使われています。近くには有名な「ふもとっぱらキャンプ場」もありますが、とにかく広いのに人が少ないのでおすすめです。ただ冬のキャンプ場はとても寒いので防寒は忘れずに。

家族と一緒に朝日を見る経験は父としては最高の思い出です。
1月は富士山の横から朝日があがりますが、3月、10月は富士山の頂上から朝日があがるダイアモンド富士を見ることが出来ます。次はその時期に行ってみたいものですね。

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