サンスカイクリニックおすすめ、冬の絵本20選!

冬のおすすめ絵本を追加でクリニックで購入しましたので紹介していきたいと考えています。

今回も絵本の選定を元小学校図書館司書の方にしていただきました!

外は寒くなりこれから時折雪が降るかもしれません。
今回も冬、年末年始の季節の移り変わりを感じさせてくれるラインナップです。(2月なのに冬の絵本の紹介となり遅れてすみません!)

これらの本は実際購入していますので、クリニック受診の際はぜひ手にとってご覧いただければと思っています。

では紹介していきましょう!(本の紹介の文章は私の個人的な感想です。)

この記事の目次

『きゅっきゅっきゅっ』- 作 林明子 福音館書店

この作品は、赤ちゃんが、ねずみ・くま・うさぎのぬいぐるみといっしょにスープを食べ、こぼしたスープを、きゅっきゅっきゅっとふいてあげるストーリです。

冬のこの時期は口まわりが荒れやすいです。そもそも生後6か月を過ぎた時期から唾液の量が増え口まわりは荒れどうしたらよいかの受診が多いです。

おなじみの繰り返しの手法とともに、楽しみながら口をふくことを教えてあげることができる絵本です。
兄弟がいれば、下の子の口をふいてあげるよう絵本で上の子に教えてあげる意味でもよい絵本だなと感じました。

『おおきなかぶ』 – 作 A・トルストイ再話 福音館書店

いわずと知れた名作、小学校1年生の教科書にも採用されています。

繰り返しの技法はもちろんですが、昔からの名作は何回読んでもよいものですね。
この絵本を見ると私はかぶのスープが飲みたくなります。
冬の寒い時期のかぶのスープおいしいんですよね。

『おもちのきもち』- 作 かがくいひろし 講談社

我が家のお気に入りでもあるかがくいひろしさんの絵本。

お正月でおもちを食べる際や鏡開きをするときに読んでもいいかもしれません。

鏡餅が動き出すストーリなので、実際に鏡餅を家に飾ってからこの本を読むとさらにおもしろさがますと思います。

我が家はおもちが好きなので、この本を読むとつきたてのおもちが食べたくなります。

『新装版 ゆきがやんだら』 – 作 酒井駒子 Gakken

この本は雪が降ったらぜひお子さんと読みたい絵本です。

雪が降ったことで、幼稚園がお休みとなり、パパも自宅に帰ってくることができません。
幼稚園バス、団地住まいという設定が、まさにこの光が丘周辺のようでとても親近感がわきます。

もし東京で雪が降ったら、この絵本をみたあとに公園に雪あそびをすればより楽しめると思いますよ。

この絵本のすごいところは、絵本の世界観です。
雪が降った時の静かな空気、しんしんと降り続く雪の夜はとても幻想的です。
そんな雰囲気を絵本で作り上げているところにすごさを感じました。

『てぶくろ』 – 作 エウゲーニー・M・ラチョフ 福音館書店

この絵本も名作ですね。

おじいさんの落とした手袋を見つけ、動物たちの家にするというストーリです。

ねずみ、かえるまではよいですが、クマやいのししが手袋にはいるときの手袋がちぎれそうになるところなどは、絵本なのにしっかりハラハラします。

手袋の家が進化していくのもおもしろく、そこまで手袋が大きくならないことは大人はわかっていますが、子どもはきっと想像力を働かせて楽しむポイントになると思います。

『バムとケロのさむいあさ』 – 作 島田ゆか 文溪堂

みんな大好きバムとケロシリーズです。

池の氷で凍ってしまったあひるのかいちゃんを助けてあげるストーリです。
バムとケロ、かいちゃんのかけあいは見ていてほほえましいです。

東京だど池が凍るのを見るのは難しいですが、もしお出かけをした際に凍った池を見る機会があれば子どもたちはかいちゃんがいないか興奮して探すのではないでしょうか。

『おふろだいすき』 – 作 松岡享子 福音館書店

家のお風呂が海とつながっていて、お風呂から動物たちがでてくるというストーリーです。

動物と言えばサンスカイですから、絵本の中のペンギンやカバさん、クジラさんはまさに当院のフィギュアにあるものです。

ぜひ絵本の読み聞かせをしていただき、絵本の中にでてきた動物とクリニックにあるフィギュアをみせてあげてほしいなと思います。
本物と同じ大きさの動物の絵本もありますのでそちらとあわせて読んでもよいかもしれませんね。

『しんせつなともだち』 – 作 方 軼羣 福音館書店

雪の降る寒い日に動物の友達のために2つある食べ物の1つを届けてあげるというストーリです。

この誰かのためにという精神はぜひ子どもたちに伝えてあげたい内容であると同時に自分自身も見つめなおすきっかけになる絵本です。

なかなか自分の食べ物、大切なものを友人にわけるという行為(思いやりの気持ち)は現実の社会では難しいです。
ですが忘れてはいけないよなと改めて思い出させてくれる絵本です。

『ふゆめがっしょうだん』 – 作 長新太 福音館書店

素敵な冬芽が掲載されている写真絵本です。

2月の終わり頃、この絵本を読み終わった後に、光が丘公園で冬芽が出ていないか散歩に出かけてみようかと家族で話題になるのではないでしょうか。
それくらい冬芽が本当の顔のように見えるすごい写真がたくさん掲載されています。
よく写真に残せたなーと関心してしまうほどです。

『まゆとおに——やまんばのむすめまゆのおはなし』 – 作 富安陽子 福音館書店

やまんばの娘のまゆと、まゆを食べようとする赤鬼の表情が絶妙です。
まゆを食べたい下心がある鬼と天真爛漫なまゆのかけあいは見ていて楽しいです。

さて、やまんばとはなんでしょうか。私はパッと答えられず調べてしまいました。

山奥に棲む妖怪で、人や動物を襲う恐ろしい妖怪ですが、福をもたらすというやさしい性格の側面もあるようです。絵では普通のお母さんに見えます。(私としてはタバコ吸っているのやめてほしいですが。)

この絵本はやさしい側面のみが描かれています。

『おかしなゆきふしぎなこおり』 – 作 片平孝 ポプラ社

この本は前回のねんきんに近いカテゴリーです。

とにかく写真が綺麗です!写真を見るだけでも興奮すると思います。
私は樹氷を見たことはありませんので実際に見てみたいと思ってしまうほどです。

ウインタースポーツを積極的にやるわけではありませんが、このような絵本をみるとやはり季節を感じられる場所へ子どもをつれていかなければいけないなーと思いますね。

『かさじぞう』 – 作 せたていじ 福音館書店

おじいさんが大晦日に笠を売りに町に出かけますが、全く売れず、その笠を雪の中寒そうにしているお地蔵さまにかぶせてあげるというストーリです。

この絵本も子どもたちに思いやりの気持ちを伝えるストーリなのですが、笠が売れなかったおじいさんを全く責めず、お地蔵さまにあげてしまうことをむしろほめてしまうおばあさんとの関係がとても私は染みました。素敵な夫婦です。

この絵本を読むと神社や通りにあるお地蔵さまへの見方も少し変わるかもしれませんね。

『さむがりやのサンタ』 – 作 レイモンド・ブリッグズ 福音館書店

この絵本はサンタさんをとても身近に感じることができ、ギャク要素もあるので笑えます。
内容は、サンタさんがクリスマスイブにぶつぶつと文句を言いながらプレゼントを渡す準備をしていくというストーリです。

そのため、この本は読み聞かせするお子さんの年齢が重要になるかもしれません。

見方によるとサンタさんは嫌々プレゼントをあげているのかなと思ってしまう年代がいるのではないかなと私は感じました。(心配のしすぎでしょうか。。。)
よーく確認すると優しくトナカイの世話をしたり、犬や猫に餌をあげたりしている姿が描かれており、やはりサンタさんは優しいのだなと感じられるのですが、その1点のみ気を付けていただければと思います。

小学生以上になれば、より人間味あふれるサンタさんの存在を知れますのでよいかもしれませんね。

『ちょろりんのすてきなセーター』 – 作 降矢なな 福音館書店

とかげのちょろりんがセーターが欲しくて、おじいちゃんのお手伝いをしてお小遣いを増やし、自分の足でセーターをゲットするというお話です。

欲しいものは、お小遣いから自分で考えて使う。
お金が足りないのなら貯金する。
早くほしい場合は、お手伝いなどで増やす努力をする。

社会の当たり前がこの絵本には描かれており、その流れがわかりやすく描かれています。

このような絵本をきっかけに、家でのお手伝いや、社会のありかた、お金の勉強の最初の1冊になるのかなと思いました。

『チャレンジ ミッケ!(4)サンタクロース』 – 作 ウォルター・ウィック 小学館

クリスマスを題材にミッケを見つける写真絵本です。幼児版ウォーリーをさがせですね。

正直大人が真剣に探してもみつけるのに時間がかかります。
クリニックの待合時間にお子さんと一緒に楽しんでもらえると嬉しいです。

この本は寝かしつけで読むと逆に熱くなってしまって眠れなくなりそうですのでご注意ください。

『ねずみのおいしゃさま』- 作 なかがわまさふみ 福音館書店

この本はねずみのお医者さんがお熱がでたリスさんの往診にいき、寒いためカエルさんのおうちで寝てしまうというストーリーです。

勝手に家に入って寝ちゃうのはよくないですが、そこは絵本の世界ですから温かい目線でみてあげましょう。

(実際、このカエルの家に入り、寝ちゃうところで「えー寝ちゃうの?」とか言いながら読み聞かせしてあげると子どもは喜びます)

ぐりとぐらの作者の絵はあたたかみがあってほのぼのとしますね。

『にんきもののひけつ』- 作 森絵都 童心社

この本はぜひ小学生に読んでほしい本です。

主人公の小学3年生のけいた君。時期はバレンタインデー。けいた君は友達のかなえさんからチョコを1個もらいますが、クラスメイトのこまつ君は女の子から27個もチョコをもらっています。こまつ君を見て「にんきもののひけつ」をさがすというストーリです。
対するけいた君は、かなえさんからもらった、コンビニチョコひとつだけ。

バレンタインデー前後の時期にぴったりなのですが、男の子側の視点や女の子側の視点がえがかれていてとてもほほえましいです。
親になるとこのクラスの雰囲気がイメージできるので、子どもも大人も楽しい絵本になっています。

個人的にはけいた君とかなえさんの今後の関係が気になります笑

『おおかみのおなかのなかで』- 作 マック・バーネット 徳間書店

この絵本は、ねずみがおおかみに食べられてしまい、お腹の中に入ったところ、お腹の中でまさかのあひるに会います。

死んでしまうと思っていたねずみは、おおかみのお腹の中で快適にくらすあひると一緒に楽しく暮らすというストーリです。

子どもからすると、自分たちのお腹でも同じことがおきているかもしれないと興味をもって楽しんでくれるかもしれません。

受け取り方は人それぞれであるとは思います。あひるの考え方は怠惰であるようにみえますが、ある意味効率的でもあり、非常に賢いなと感じてしまいました。

この絵本から「どういう生き方、生活がその人にとって幸福なのか、それは状況、立場、視点が変わればこんなにもかわるのだな」と気づかされました。
とにかくこの絵本を読んだあと、少し1人で考えました。
ややブラックユーモアだなとも思ったり、でも自分はあひるのような生き方はできないなとか、、、なので、

今回の私のベスト本はこの絵本です!!

絵本は大人の方が気づきが多かったりするのではないかと改めて思わされた1冊でした。

『きらきら』- 作 谷川俊太郎 アリス館

雪の結晶の写真とともに谷川俊太郎さんのコメントが続く絵本です。

これは東京で雪が降った時にぜひ読みたい絵本です!
とにかく写真がきれいです。
雪の結晶はよくみると肉眼でも見ることができるため、これから都内で雪が降った時のために事前に読んでおきたい絵本ですね。

『雪の写真家ベントレー』- 作 ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン BL出版

雪に魅了されて雪のかたちを研究したベントレーさんのお話です。

ベントレーさんが顕微鏡で雪をみることで感動し、雪の結晶の写真を撮ることに生涯をささげ人生がえがかれています。この本はベントレーさんが雪の結晶に魅了されているのですが、残念ながら雪の結晶の絵はあまり登場しません。

そのため、1つ前の「きらきら」とセットで読んであげるのがおすすめです。
セットで読めば、ベントレーさんはこの雪の結晶の形に感動したのだなと子供達も感じることができるからです。(多分司書の先生はこの流れをわかった上で本を選定したと予想!)

ベントレーさんは50年近く雪の研究をするのですが、好きなことを誰よりも深く調べるということのすばらしさを教えてくれています。
私の注目ポイントは、雪の研究をするためにご両親がその当時高価であったカメラを本人を応援するために購入している点です。

子どもの好きを応援してあげる親のメンタルセットを改めて学ばせていただきました。

まとめ

20冊の絵本を紹介しました。
やはり今回も興味深い絵本が多く、読んだことのない絵本は新しい感動がありました。

絵本は子どもだけでなく、大人も楽しめるのが大きな魅力の1つだと感じます。

引き続き絵本の購入と読み聞かせイベントは継続していきますのでよろしくお願いします。
以上になります。

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能登 孝昇
2023年8月まで氷川台のと小児科クリニック院長を務めました。 2024年4月から赤塚にてサンスカイのと小児科クリニックを開業しました。 今後もこどもに関しての情報と、私の今後について発信していけたらと思います。